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2016年3月14日 (月)

親日派のための弁明2

親日派のための弁明2  キム・ワンソプ

親日派のための弁明から2年後の2004年に書かれてます。
前著より冷静にいくつかの日韓間の問題について深く掘り下げた、という感じの本になってますね。

まずは閔妃です。日韓併合前の大韓帝国時代の朝鮮半島で権勢をふるっていた女性ですね。
現在の韓国ではこの閔妃を国母として扱ってるとか。
そのことの正当性を検証してる。
閔妃は朝鮮半島を統制していたのに日本に殺されたかわいそうな人だということなんでしょうが、そうではなくて、個人のわがままで朝鮮半島を無茶苦茶にしたということを冷静に分析している。閔妃暗殺は日本の陰謀とか朝鮮人によるテロとかいろいろ見方があるんでしょうが、それらが複雑に絡まって起こったということでしょう。古い話なんで、あまり決定的な証拠が残ってないので状況から判断するしかないのでしょう。しかし閔妃の生前の政治はやっぱり朝鮮半島にとってはまさに売国的であったというのが事実ではないかと思いますね。

伊藤博文公と朝鮮総督府。僕自身あまり伊藤博文のことについてあまり知らない。しかし著者は東洋のビスマルクと政治家として高く評価してる。実際初代総理大臣で朝鮮半島経営にも乗り出して改革を進めていたことはすごいことだと思う。
もちろん伊藤博文を暗殺したアン・ジュングンについてもただのテロリストとしてる。
朝鮮総督府のやったことについても、どうも日本が朝鮮半島を植民地化して朝鮮人の尊厳や文化も何もかも奪っていったというのが韓国人と自虐史観の日本の認識ということのようですが、朝鮮総督府の土地改革のことを詳しく分析して、朝鮮半島にとって土地改革が近代化への第一歩だったのだとしている。そして李氏朝鮮時代を通じて、朝鮮人には土地改革ができなかったのだから、日本統治がなくても朝鮮人自身で近代化はできたはずだという議論間違ってるとしています。

太平洋戦争と慰安婦。
前著でアメリカによる原爆投下が新兵器実験だ、と語っていたのと同じような感じで、真珠湾攻撃について分析してる。
ぼくは山岡荘八氏の太平洋戦争を読んだんですが、真珠湾攻撃については、アメリカ側は知っていて、日本との戦争を始めるために先に叩かせたんだという見方は著者と同じです。
この日本の太平洋戦争突入がアメリカ側からの陰謀だということを戦後のアメリカ人による研究等も紹介しながら解説する。
そして年末に日韓間で不可逆的に解決した慰安婦問題についても書いている。
この慰安婦問題の件で、旧日本軍の慰安婦制度に対する見方は初めて接した。
前線の兵士に対する性の解決を”慰安婦”を用いて解決しようとした日本は画期的だという話ですね。これはちょっと驚いた。そして女性問題につながるので公に慰安婦を提供できない現代軍では、女性兵士が一部そういう部分を担ってるんじゃないか、という見方をしてるのにはもっとびっくりした。
もちろん韓国人の旧日本軍慰安婦だとされる人たちの問題についても、いろいろ数字もだして反論してくれている。

日韓問題は冷静に分析してるんですが、漢江の奇跡(ハンガンの奇跡)についてはちょっと違うようです。漢江の奇跡とは、1970年代の韓国の驚異的な経済発展のことを指す言葉ですが、日韓基本条約での日本からのお金についても触れてはいますが、やっぱり韓国人の誇りなんでしょうか、日本のお金よりも自分たちで成し遂げた、というニュアンスで書かれています。日韓基本条約で日本から韓国にいろいろな名目で支払われたお金の額や使われ方を詳しく検討してないのは、日本のお金があったから韓国が経済発展したということの意味を薄めていという思いがあるのかなと思ってしまった。
まあこの辺はしょうがないかな。

最後に日本の歴史教科書に韓国側からイチャモンをつけてる件を細かく分析してますね。
そもそも他国の歴史教科書に韓国政府が文句を言うという行為自体が考えられないものですが、日本側もあまりまともに相手してるようには見えませんね。
それよりも中国が朝鮮半島を属国だったと教えてることにもちゃんと韓国政府は文句を言わないとだめですね。
今でも中国の属国だから言えないのかな、いや事実だから言えないね。

親日派のための弁明のような、韓国人が冷静に歴史を見つめてる本が、韓国で発行禁止措置になっている。こんな言論統制をしていて、韓国に言論の自由がある、なんてよく言えますね。
韓国は表向き民主国家となってますが、中身はまだまだ先進国からは程遠いということでしょうか。
ほんとのことが言えない国、韓国。これからどこに向かっていくんでしょうか。

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