« 【宝塚】たからづか歴史散歩:ガイドマップ③ | トップページ | 【MOTO GP】第10戦 インディアナポリス »

2013年8月13日 (火)

古墳は語る

古墳は語る:石部正志

この本は文化財保存全国協議会の機関誌「明日への文化財」に連載されたものをまとめたものになります。

文化財全般の中で特に古墳についてを取り上げてということですね。専門的な機関誌に連載ということで、素人向けではない感じです。
石部先生は考古学の学者らしく言葉や用語の定義について非常に細かく規定しようとなされてる感じですね。

たしかに一つの分類に名前をつけるときに、それの定義を決めることは重要であります。しかしあまりに定義に厳格であろうとすると窮屈な感じを受けますね。

今回は古墳についてですが、いろいろな言葉で定義を守られようとしてるので、他の本で古墳とされてるものでも、○○墳丘墓とされてるものが多いです。
それは古墳の定義が”古墳時代のお墓”とされてるからですね。だから弥生時代後半の塚状になってるお墓はすべて墳丘墓とされてました。
古墳時代は最後に”終末期古墳”とされる時期があるのですが、それも”終末期”という言葉は人間の終わりを意味する言葉なので相応しくない、”末期古墳”でいいといっておられます。しかしいままで読んできた本では普通に”終末期古墳”と書いてあるので、それでいいのではないかと思いましたがどうでしょう。

”箸墓古墳”については、白石太一郎先生に”箸中山古墳”はおかしいと指摘されたと書いておられますが、現地の地名、または現地の人が読んでる名前で、”箸中山古墳”で通されてます。
この部分は、たまたま先日読んだ白石先生の本で”箸墓古墳を箸中山古墳と飛んでる研究者がいるが箸墓でよろしい”と書いてあったので、このことを言ってるのだなと思いました。
この辺の名称は古代史の本を読んでると統一されてない感じは他の言葉でもよくありますね。
僕は”箸墓”でいいんじゃないかと思ってましたが、日本書紀に出てくる”箸墓”と決まったわけではないので、今のところは、箸中にある山のような古墳という意味で、”箸中山古墳”と呼ぶ方がいいのかなという感じがした。

2012年に出た本なので、最近の考古学の最新の成果をもとに書かれております。一つ画期的なのは、邪馬台国論争に終止符を打ってることですね。
はっきり巻纒遺跡が「邪馬台国」で決着がついたと書いてあります。
あと「邪馬台国」の読みも、「ヤマト」のあて字が邪馬台国であるから、「邪馬台国」はヤマトコクであるということです。

最後に古墳で大問題なのは陵墓指定です。これについては石部先生が大変努力しておられるようなので引き続き陵墓の調査ができるように運動を続けていってほしいと思います。
ほんとに陵墓指定は疑問も多いし学術調査を進めるべきだと思います。
古市、百舌鳥古墳群の世界遺産登録には反対であります。

« 【宝塚】たからづか歴史散歩:ガイドマップ③ | トップページ | 【MOTO GP】第10戦 インディアナポリス »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/582317/57984719

この記事へのトラックバック一覧です: 古墳は語る:

« 【宝塚】たからづか歴史散歩:ガイドマップ③ | トップページ | 【MOTO GP】第10戦 インディアナポリス »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ