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2013年1月18日 (金)

[書評]警察もの小説「64」横山秀夫著

64:横山秀夫

600ページを超える長編小説ですが一気に読ませます!

捜査関係者が”64”と呼ぶ未解決誘拐事件を中心に、主人公の娘の失踪、警察不祥事、地元警察と中央キャリア組との確執が複雑に絡み合いながら話は進んで行きます。

横山秀夫氏の作品を読むのは「クライマーズハイ」とこれが2作目です。
まず驚くのはどちらの作品も1週間ほどの間に起こる話なんだけど、その分主人公の動きが濃密で、一つ一つの描写が細かく、感情の動きも丁寧に描いてあります。
それがすごく自然で、読んでいて違和感がなく、次どうなるのか?と、どんどん読み進めます。

ぼくは警察の人の隠語は直接には知らないので分らないのですが、横山氏は新聞記者をしていたこともあって、警察関係者の使う言葉もそのままみたいですね。
それに警察と記者クラブとのやり取りもかなりリアルで臨場感があって、本職の人でもおもしろいそうです。

推理小説ではないので、事件が起きて登場人物の中から誰が犯人だろう?と考えながら読むようなことはないのですが、最後にいい意味で裏切られます。
かなり話を練りこんである、しかし読んでるときはそのことを気付かせない。
この辺の読ませ方が非常にうまいな~と思ってしまいました。

ぼくは読みながらこの話はどういう風に終わらせるんだろう?と思ってましたが、最後の方で、そういう風につながってたのか!とほんとにやられたと思いました。
なかでも”ま”行の話は読み終わった後に、いろんなことを考えさせられました。

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