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2012年7月 8日 (日)

銅鐸から描く弥生時代

佐原先生、難波先生、寺沢先生、金関先生の本を伊丹図書館のサイトで検索するとこの本が出てきたので読んでみました。実は以前にも読んでるので2回目です。

これは愛知で八王子銅鐸が発見されたことを記念して開かれた講演を本にしたものです。

はじめに弥生時代の時期についてのことが書いてあります。弥生時代とは弥生式土器の時代と思ってる人も多いでしょうが、それは土器の形式で区切ろうとするものです。そうではなくて文化的な違いで区切ろうと、具体的には稲作が始まった時から古墳時代の始まる前までを弥生時代と定義しようということです。これのほうが土器の変遷よりはっきりしそうでいいと思います。

銅鐸は難しい。発掘されるのは大事に埋めたような状態で見つかるからその時点で使用をやめたことは間違いないでしょうね。しかしいつ作られてどういう風に、どれくらい使われていたかは解らない。銅鐸同士の古い新しいの編年はデザインから探っていくことはできても、造られた実年代を調べることは難しいんでしょうね。実年代を具体的に書いてあることはまずないです。
弥生時代の青銅器としては銅剣なんかもありますが、出雲では一緒に出土したりします。銅鐸は祭りで使うにしても銅剣は武器、使用目的が違うものが一緒に埋められてるのはなにか意味があるんでしょうがさて何なのか。

寺沢先生の銅鐸絵画の考察で祭りとの関係、さらには銅鐸から特殊器台へと祭りの内容が変わっていくというお話は興味深いですね。銅鐸のまつりは突然終わるわけで、その後の古墳時代へと移った時には違う信仰が始まった、その祭りの道具が特殊器台になったということですかね。
銅鐸や土器なんかの絵の解釈は人によってとらえ方が違ってきますね。絵自体がちょっとわかりにくかったりしますしね。

最後の先生方の討論会は面白いです。先生が先生に質問したりで、問題点がわかりやすく説明されたり、先生たちの中でも微妙に見解がちがうことがあったりしますね。
専門書なので全体的に難しい本でした。

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